MID-Gとは「メソード・オブ・インストラクション・オブ・デンタル グループ」を指す一般社団法人です。?と思うかもしれませんが、要は歯科医師による歯科医師のための活動の集合体を言うわけです。
一般社団法人とは、営利、すなわち儲けを目的としない法人です。会員から年会費を集め、スキルアップの講座や経営手腕向上のセミナー、アメリカの歯科医師の状況視察など、様々な情報共有を行う組織であり、歯科医師が何かの収益を分配するところではありません。
つまり、歯科医師のグレードアップを目的とする広域組織に共鳴する会員が増加することで、その中から求人件数も少しずつ増えてくる…といった状態なのが、この転職エージェントの仕組みです。ですから、あくまでも転職を支援してくれるところではなく、転職情報を掲載する歯科医師の会員の情報がある、というのが正しい認識です。
その代わり、民間の転職エージェントのような「転職のプロフェッショナル」がいるのとは訳が違います。歯科医師が自ら掲載し、自ら求人を行うわけで、その情報の正確さはエージェントよりもある面で優れている、といえます。また、求人を行う歯科医師は、このMID-Gの一員であることを自ら誇りにしている、ともいえるのです。
この転職サイトの使い方は、転職をすぐ今行う人ばかりではなく、常に「こういう歯科医師たちの動きがある」と認識するために見ておくべき、といえるでしょう。68,000人もの歯科医師が活躍する現在、その数は確かに増加していきますが、ある局面で減少していく可能性もあります。団塊の世代が一斉に廃業し、引退する時期もだんだんと近づいているのです。
その時に、地域密着のかかりつけ歯科医師として新たにチャレンジし、収益を確実に出していけるかどうか?あるいはチェーン店展開している歯科クリニックに就職し、分院してやっていけるかどうか?あるいは審美歯科や訪問歯科を選ばなければならない局面はあるかどうか?など、様々な情報を知っておくのも必要です。
そうした上で、転職案件が少ないとしても、会員になるかならないかは別として、こうした勉強会の形の組織を知っておくことは大変有意義といえるでしょう。MID-Gのサイトから得るものは個々の歯科医師にとって全く別物となるかもしれませんが、これからは都市部でも地方でも、歯科医師がもっと貪欲に活躍して、収益を高める転職が必要になるのは確かです。このサイトはまず見ておくべきひとつであるのは確かでしょう。