歯科医だけでなく、歯科技工士・歯科衛生士、歯科助手などの幅広い転職情報を取り上げていることから、求人に期待できる…と考える方には、耳寄りなサイトのひとつ。内容は非常に細かく、歯科医院だけでなく病院スタッフの募集や送迎運転手や衛生関係者の募集まで多岐に渡るため、歯科医師の求人だけで数千もある!と勘違いしてしまう可能性はあります。
ただ、このサイトの特徴は、巷の歯科クリニックの現状を把握するには適したサイト、ということ。歯科クリニック情報を数多く並べており、その中で求人があるかどうかを見ることができる仕組みになっています。つまり、実際には「現在は求人はありません」というメッセージの歯科クリニックが多いため、実際の求人数は他のサイト同様という規模になっています。
最大4万円の入職お祝い金制度…これは看護師転職サイトでもよく用いられるものですが、これは契約したあとに時間を経て、雇用側のクリニックから紹介したe歯医者求人ドットコムへの紹介手数料から支払われるもの。転職エージェントにとって大事なことは「顧客(患者)をたくさん持っている歯科医師が入職する」ことで、雇用先のクリニックの評判も高まるのが一番です。患者が多いということは、実力が高いということでもあり、患者との信頼関係も高いということにほかなりません。
ですが、現在のところ、どの歯科クリニックも歯科医師が自ら歯石取りなどを行うのではなく、あくまでもメインの治療を行うのが歯科医師の役目で、せっかくの技術力も歯科衛生士が下手な腕ならば、患者は痛みに耐えかねて別の歯科医院に移ってしまうことがあるわけです。ですから、求人があった場合は「歯科衛生士の評判はどうか」ということも同時に探さなければなりません。自分が入職しても、衛生士の仕事如何では歩合に付加されない悲しい結果になってしまう可能性もあります。
e歯医者ドットコムは、まずは自分の先輩や同学年卒の歯科医の動向を調べるツールとして、活用する方法があります。また、きちんと稼働し続けているところはどこか…を調べることも必要です。複数の歯科医師を雇用しているところは、必ず経営上の共通点が見つかります。このサイトで、どういう歯科クリニックが成功しているのかを見出すのも、一案ではないでしょうか。まずは、自分の行きたいクリニックを探すツールにしてみましょう。