歯科医師の求人を知りたい、あるいは転職先を探している…といった場合、大きな力になってくれるのが大学医局です。医局員になることは、当然大学とのコネクションを生涯持つことを意味しますが、それは時代によっていろいろな変遷を遂げていくことにもなります。
ところが、歯科医師の場合は医局の力が非常に弱くなってしまいました。原因は多々ありますが、多くは歯科医師の増加と診療報酬制度の改定です。眼科医や歯科医は儲からない…そういう時代になって久しいのです。
それとともに、地方の国立大学歯学部の存在感が薄くなってきたことが挙げられます。昔は「○○国立大学卒業」という経歴を、自分の歯科医院の看板に掲載していた医師が非常に多くいました。とりわけバス乗り場や鉄道駅の待合室では、歯科医院の広告に学歴が列記されていたのです。
現在は患者が「国立大学卒」や「私立大学卒」などを吟味して歯科医に通院する時代ではありません。口コミやネットでの情報などで、上手な歯科医院に患者が集まる仕組みが出来ているのです。
情報を上手く利用するのは患者だけではありません。ドクター104のサイトは、以前からある「医師転職サイト」そのものといえます。それは「年収はいくら」「週休2日」「年齢不問」などと分かりやすく条件を揃えているのです。医師の求人サイトはまさに「年収」「当直の可否」「オンコールの可否」などがはっきりしています。
ドクター104はエージェントではなく、医療機関が広告料を支払い、情報記載する仕組みで、ドクターが条件を拾ってアクセスすると、希望条件にあった医療機関の情報が送られて来る、というもの。その後は当事者間でやり取りをする、という方法です。
数万件の歯科医院等が登録しているともいわれ、見やすいコンテンツ作りで好評です。言い換えれば、Web上での有料職業案内ですが、明解な金額設定や分かりやすいルールで、大変利用価値は高いものになっています。
ドクター104の中には、成功報酬制度もあります。エージェントを仲介させることで、完全に歯科医師と医院とのコンサルティングを行うものです。ですが、ドクター104の事業の大部分はダイレクトアクセスであって、速さと正確さが売りとなっているのです。大都市圏に限っての情報が多いので、地方では使えないデメリットもありますが、該当する地域のドクターには、力になってくれるサイトといえそうです。