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福岡での歯科医師求人、全国レベルの歯科医師過剰


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全国に29もの歯学部があり、年間2,500人もの歯科医師を輩出しているのは、誰もが知るところです。とりわけ福岡県は歯学部、歯科大学が集まっており、医科大学と同時に医療に熱心な土地柄と言えます。ただ、医師や歯科医師が増えることは、それだけ競争が激化することになり、健全な歯科業界の形成とはなりにくいのも確かです。福岡ならではの激戦ぶりについて、取り上げたいと思います。

歯科大学が集まる、福岡県という地域特性を探る

九州大学歯学部(国立・福岡市)、九州歯科大学(公立・北九州市)、福岡歯科大学(私立・福岡市)、そして隣県の佐賀県には 佐賀大学医学部 歯科口腔外科(国立、福岡市から車で1時間)があり、北九州市の 産業医科大学(私立)付属病院にも歯科・口腔外科があり、久留米市には 久留米大学(私立)医学部付属病院に歯科口腔医療センター、福岡大学付属病院(私立・福岡市)にも歯科口腔外科があります。
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人口509万人、隣の佐賀県まで含めると600万弱もの人口を持つ福岡県。その地域特性は工業都市である北九州市と福岡市の発展が大きかったと言えます。福岡市に限ってみれば、日本唯一の湾港(博多湾)都市でありながら、国際空港は内陸にあり、地下鉄で5分という恵まれた利便性があります。歯学の関してみれば、九州歯科大学は、100年以上もの歴史があり、定員95人中(歯学科)毎年20人前後は、大阪府を含む近畿地方からの入学生が占め、12人は中国地方、6人は関東地方など、全国から学生を集めています。

九州全体で見渡せば、国立・公立・私立(計5校)とこれだけ多くの歯学部と大学付属病院歯科口腔外科が集まるところは、東京圏以外にはありません。そして、その影響は福岡市に代表する交通の利便性(道路網、鉄道網、空港、港湾など)により、卒業した後に福岡市内での開業が増加していることからみてもわかるでしょう。東京よりも朝鮮半島や中国大陸、台湾との交通コストが安いことから、これらの地域からの医療ツーリズムをいち早く取り入れ、歯科でもそれ確固とした流れにしようと動いています。

102,551 人の歯科医師数。そして1億2595万7千人の総人口。

平成24年(2012年)の人口調査と歯科医師数の調査では、10万人の歯科医がいることが確認されています。人口は約1.26億人ですから、単純に計算すれば人口10万人に対して80.4人の歯科医がいることになります。実際にはこの数字ではその意味がわからないでしょう。ちなみに日本歯科医師会が発表している「歯科医の適正数」は、10万人に対し70人。つまり、現実は10人以上余っていることになります。これを単純にいえば、10万人の歯科医師のうち、2万人は不要なのです。

ですが、歯科医師は毎年増えていきます。もちろん高齢の歯科医はどんどん減りますので、自然減があり、トータル数は同じ…になるはずですが、29大学(学部)が揃ったのは1978年(昭和53年)。つまり40代後半から50代後半の医師が圧倒的に多い状況があり、それ以上高齢の歯科医は大学が少なかった影響でもともと多くありません。要は、一般社会でも働き盛りで一番年収の多い世代が、歯科業界の地位や収入を総取りしてしまっているわけです。この人たちは、60歳代以上の団塊の世代に合わせた治療を行っており、症例をこなしていることから、技術も話法も豊富です。ここから導き出されるのは、10万人の歯科医のうち、はじき出されるのは「後からやってくる30代の歯科医師」ということです。

そして、問題は日本の総人口が減っていく現実です。その減少スピードは格差があり、2005年(平成17年)から2015年(平成27年)の10年間だけを見てみると、北海道では562.7万人が540.8万人と実に22万人も減っていることがわかります。これでわかることは、人口22万人分の歯科医師の適正数(140人)が不要となる事実…これはまさに歯科大学1校がいらないことを意味するのです。

福岡県の歯科医院の現実を見よう

さて、福岡県の人口についてみてみましょう。福岡県の人口は2005年の504.9万人から、2015年の509.3万人と、10年間で4.4万人増加しています。そして大事なことは、人口密度が1,000人/㎢を超えていること。人口が多いのと過密なのでは、むろん顧客獲得の確実さが変化します。

ここで、考えてみたいのは医師求人を行う転職エージェントが、東京と福岡に必ず拠点を置くという事実です。大阪や名古屋の場合は都市自体は大きいのですが、意外にも南北・東西とアクセスが良くなかったり収入格差が大きい地域が広かったりと、医師と歯科医師の激戦区が限られます。

これに対して、福岡県は歯科系大学が多いことと、大学病院の口腔外科がどの医学部病院にもあることがポイントです。これだけでも就職口が多いことがわかるでしょう。ですが、九州全県はもちろんのこと、全国から九州に高度な人材が集まってくることも予想できます。特に、九州大学歯学部はまるで審美歯科?と思わせるような歯科ユニットを備え、患者への扱い方も研究歯学とは思え無いほどのサービス精神があります。

はっきりいえば、福岡の歯科医師過剰は全国的な過剰問題とは「レベル」が違うと、言わざるを得ません。募集要項は過去の症例件数はおろか、どの程度の深い技術レベルがあるかを問われるのです。また、九州歯科大学のように、歴史があり、名医がどんどん出てくる私立の雄がある一方で、久留米大学のような歯学部がなくても、大学自体が病院経営に熱心で、口腔外科に力を入れているところもあります。福岡県で勝負をかけるには、実力しかありません。逆に言えば九州以外の大学からの出身者が多く参入することから、ぜひ出身地域で「研鑽を積んで」九州に乗り込むくらいの意気込みで頑張りましょう。

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