HOME»地域別 » 東京都のような都心歯科医師求人は審美歯科要素が強く求められる?

東京都のような都心歯科医師は審美歯科要素が強く求められる?

審美歯科は「所詮金儲けのクリニックだ…」「イケメン歯科医が宣伝していて、まるで美容外科状態だ…」などと吐き捨てる一般歯科医が数多くいる、この業界。確かにチェーン店展開を行っている一部の美容歯科医院では、衛生的に問題があったり技術的にも未熟なまま高度な治療を行って、重大インシデントを引き起こすところもないわけではありません。
審美歯科の絶対数が多い、東京都の現状から審美歯科のもたらす影響を考えます。

tokyo

審美歯科は誰のための歯科クリニックなのか?

ホワイトニング、インプラント、オールセラミック…審美歯科の診療は自由に金額を設定できる自由診療と呼ばれるもの。ですから、歯を白くした人は単に「ホワイトニング」なのか「クリーニング」なのか、事前に調べて自分にあった治療を選ぶことができます。つまり、自分から「歯をこうしたい、ああしたい」という欲求が出てきた場合、通常の歯科クリニックでは対応できない分野が出てきます。それが審美歯科であって、歯を治療するというよりも「歯を美しくする→歯並びも揃えて、印象の良い顔づくりになる→顎の形も変えて、より美的な風貌へと変えていく」整形外科に近い要素が詰まっているクリニックが、審美歯科であるとも言えます。

補綴や口腔外科そのものも、確かに保険治療外のものが非常に多いのが現実です。ですが、歯科大学で「美顔にしたいので、歯並びを変えてください」という要求はできません。大学はあくまでも教育、研究の場であって、エステサロンやエステクリニックではないからです。日本にはありませんが、もし美容歯科専門学校なるものがある場合は、審美歯科はその延長と言えるでしょう。

東京都の歯科クリニックは、複数の歯科医を雇用している

東京都の歯科クリニックの数は、2012年で10,620軒。1,300万人もの人口があるため、一見して多いのか少ないのかよくわからないかもしれません。ですが、10万人あたりの人口に130人以上もの医師がいる計算になります。厚生労働省の計算では、人口10万人あたりの適正な歯科医師数は50人。歯科医師会は70人という数字を出していますが、東京都ではそれでも2倍近く多すぎることがわかるでしょう。

現在東京都では、1日1軒もの歯科クリニックが廃業しています。ここで大事なことは「クリニック数」と「歯科医師数」は連動していないということです。東京23区内では新たにクリニックを開業することは、場所によっては難しい状況です。ロケーションの良さは、テナント料の高さを意味しますし、住宅街での開業は固定資産税などの納税額も半端ではありません。つまり、歯科クリニックが増える増えないの理由は、結局は開業数と閉鎖数の関係が起因しています。

例えば、歯科医師が高齢化し、2代目3代目が継承する場合は問題ないところでしょう。ですが、中には一代で廃業し、別の勤務歯科医がその建物を買収し、新規オープンするなどをすれば、クリニック数は減りませんが、歯科医数は減っていきます。ただ、歯科大学を卒業し、継承者でもなく、そのまますぐに開業するほどの資金力をもつ歯科医はほとんどいません。そのため、多くの歯科医は数年間他の開業医クリニックで勤務することになるのです。

ひとつのクリニックに「専門歯科医」が複数いるのが普通に

歯科クリニックの中に「小児歯科」「歯周病治療科」「口腔外科」「矯正歯科」などと様々な診療科があるところが増えてきました。これは東京のような人口過密地域、そして患者の仕事や特性に合わせるオリジナル治療を重視することで、収益を上げていこうという歯科医ニーズに合っている現状があります。

例えば、美容院の場合「どんな髪型にしたいですか」と美容師が聞くところと、まったく聞かないところがあります。これは担当してくれる美容師に「こうした髪型にしたい」という客側の要求を叶えるサービスをするか、それとも「担当美容師に全てお任せします」というお客への期待に応えるサービスをするかどうか、の違いといえます。

歯科クリニックの場合も、患者は幾つかの条件を持って来院します。虫歯の治療でも「出来るだけやすく仕上げて欲しい」「出来るだけ回数を少なく、仕上げて欲しい」「海外に数年滞在するので、今のうちにお金がかかっても、しっかり治して欲しい」「結婚式があるので、それまでに綺麗な歯並びに変えたい」などなど…。こうなれば、虫歯の治療だけでも診療報酬内の治療だけでは対応しきれない場合があるのです。

しっかり治したい、でも奥歯に虫歯がある場合は歯の奥深くに顕微鏡を設置して、見なければなりません。神経を取り除いてしまうと、歯や歯茎はもとの白さやピンクの美しさを取り戻すことはできません。レジンで行うのか、ポーセレンにするのか、あるいは樹脂で行うのか…こうした場合も、それぞれの専門歯科医が揃っていることで、早く、経済的に治療を行うことができるメリットは、実は患者にとって高いといえます。

東京都の歯科医は、今や共同で一人の患者へのサービスを行うような体制になりつつあります。それが、今後の主流となり、弁護士事務所のように、複数の在籍歯科医がそれぞれのプロとなって顧客の満足度を高めていく、そういう時代になるでしょう。

こちらの記事もおすすめ
  • 福岡県での歯科医師求人、全国レベルの歯科医師過剰の募集要項とは 福岡県での歯科医師求人、全国レベルの歯科医師過剰の募集要項とは
    福岡での歯科医師求人、全国レベルの歯科医師過剰全国に29もの歯学部があり、年間2,500人もの歯科医師を輩出しているのは、誰もが知るところです。とりわけ福岡県は歯学部、歯科大学が集まっており、医科大学と同時に医療に熱心な土地柄と言えます。た...
  • 東京都のような都心歯科医師求人は審美歯科要素が強く求められる? 東京都のような都心歯科医師求人は審美歯科要素が強く求められる?
    東京都のような都心歯科医師は審美歯科要素が強く求められる?審美歯科は「所詮金儲けのクリニックだ…」「イケメン歯科医が宣伝していて、まるで美容外科状態だ…」などと吐き捨てる一般歯科医が数多くいる、この業界。確かにチェーン店展開を行っている一部...
  • «
    »

    メニューリスト